CASIA2（カシア2）

CASIA2（カシア2）のイメージ

当院では前眼部OCT技術である「CASIA2（カシア2）」を新たに導入いたしました。
CASIA2は、目の表面（角膜）から内部（水晶体）に至るまで、非接触で3次元的に撮影可能な革新的な検査機器です。これにより、従来の方法では困難だった混濁した症例の観察も可能となり、診断の精度が大幅に向上しました。白内障の術前・術後の評価、角膜の異常や緑内障の診断など、様々な場面でその効果を発揮しています。この技術により、患者様への負担を軽減しつつ、より適切な治療方針をご提案することが可能になります。

CASIA2での解析・評価

角膜形状解析

CASIA2による解析では、従来の方法では矯正が難しかった角膜の非対称成分や高次不正乱視成分を詳細に調べることができます。これらの解析は、矯正視力が低い原因を明らかにするだけでなく、白内障手術前の高性能眼内レンズ選定にも役立ちます。

白内障手術後の評価

CASIA2を用いた白内障手術後の検査では、手術による角膜形状の変化、切開部位の厚み、水晶体の位置から眼内レンズ(IOL)の挿入後の傾きまで、多角的に評価することが可能です。これにより、手術の成果を視覚的に把握し、細かな調整が必要な場合の判断材料となります。

隅角の詳細検査

閉塞隅角緑内障や開放隅角緑内障の患者様に対して、CASIA2は隅角の開度や角度、水晶体の膨張度などを数値化して評価します。この詳細な検査により、より正確な診断が可能となり、適切な治療方針を立てるための重要な情報を提供します。